会長挨拶


2019年1月25日

一般社団法人日本流動食協会の会長の神谷でございます。
会長としてご挨拶させていただきます。

一般社団法人日本流動食協会は、流動食の製造・販売メーカーを中心とした関連企業によって1992年に設立された業界団体です。設立の主な目的は「会員相互の緊密な情報交換と連携を図り、関係当局と関係諸団体との連絡を密にして、業界の進歩と健全な発展を図る(設立趣意書)」でございます。

流動食を取り巻く環境は、設立当初とは大きく変わってまいりました。設立当初は、流動食という商品の普及啓発活動と危機管理が中心でした。その結果として、多くの医療機関や介護施設におかれまして、栄養療法のためには流動食が欠かせないものになったと理解しております。
しかしながら、近年は、高齢者の増加による医療費高騰、病床数の減少といった外的環境の変化が起きております。また、平成28年度の診療報酬改定の影響も少なからずありました。
一方、流動食のニーズは、在宅へのシフト、経鼻経管から経口へのシフトと変化をしております。こういった環境の変化に適切に対応していくことが迫られております。さらなる流動食業界の適正な発展に対処するため、平成28年に法人化し、現在に至っております。

このような中、協会としては、次の4つの課題につきまして、取り組んでおります。
1) 消費者庁特別用途食品の「総合栄養食品」の制度見直し
2) 「濃厚流動食」を取り巻く各種課題(ISO規格アダプターのスムーズな導入、入院時食事療養費への対応)への取り組み
3) お客様、特に将来増えるであろう在宅医療現場の方々のためへの情報提供
(HPによる情報発信活動、総合栄養食品の普及啓発活動)
4) 関連団体や学会、行政との連携の推進

最後に、協会は、中長期ビションを策定しました。
第一段階  病院向け流動食の普及、提供活動
第二段階  在宅向け経口流動食の普及、提供活動
第三段階  海外向けの流動食の輸出の推進活動
といった3段階での目標を定めることにより、より一層の社会的貢献と業界団体の健全な発展を目指すことといたしました。

こういった目標に向かって、一般社団法人日本流動食協会は常に前進していきたいと思います。
今後とも、皆様からの本協会への事業運営に暖かなご理解とご支援を受け賜りますよう、ご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

一般社団法人 日本流動食協会
会長 神谷慎一

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